2013年度卒業研究発表

2014/2/24

2013年度 卒業研究発表会を行いました!

葬祭マネジメント学科では、学生が1年間学んだ集大成として、葬祭を取り巻く様々な社会的問題に着目したテーマの研究発表を行っております。

今年は、「事前相談」・「直葬」・「宗教」・「遺品整理」の4つのテーマについて各自研究してきました。エンディングノートの展示だけでなく、発表内容に関係する内容を展示した展示ブースを設け、発表前に自由に見学していただく形式を取入れました。

発表間近になってインフルエンザを発症する学生が続出するとともに、発表前日から降り続いた大雪の影響で交通機関が乱れ、準備やリハーサルもままならない状態での本番となりました。

また参加予定者のキャンセルも多く発生し、聴講者が誰もいない中での発表も予想されましたが、卒業生を初め、業界関係者やマスコミの方も足元が悪い中、駆けつけていただきました。

大雪
看板

発表会当日はご覧のような大雪でした。スタッフ全員でスコップを持って入口を慌てて雪かき! 外置きの看板も急きょ作成。

鉄道の復旧が遅れ、学校到着が発表ギリギリとなった学生もいましたが、会場の設営も受付開始時間までには何とか間に合いました。

小林副校長の挨拶のあと、各グループの発表です。発表練習もかなり行い、工夫を凝らしたプレゼンテーションもありました。各グループの発表の概要は次の通りです。

テーマ1「事前相談のすゝめ」

国民消費者センターに寄せられる葬儀に関する相談件数が増加していることが分かった。

消費者に時間の余裕と心の余裕を持ってもらい葬儀を行ってもらうためには、事前に相談することが必要です。

事前相談の良さを知ってもらうため、分りやすいように司会とコメンテーターでのやり取りを交え、TV番組の放映のような構成でプレゼンテーションを行いました。

司会者
コメンテーター

パワーポイントの映像を見ながら、司会者とコメンテーターに分れて事前相談の良さをアピールしました。TV番組を見ているようで、一般の方にも事前相談の良さが分りやすく表現されており、実際の葬祭業社のイベントでも使えるのではないかと参加者から感想を頂きました。

テーマ2「直葬から見る葬送文化の喪失」

「直葬から見る葬送文化の喪失」ということで、なぜ「直葬」が増えているのか、「直葬」が増えることでの影響、「直葬」を止めることは出来ないかという3点に絞り分析を行いました。

葬儀の意義・意義の変化、現代の葬儀スタイル、地域の葬儀特徴を述べ、直葬の増加による葬送文化の喪失についてという観点から問題提起を行いました。

直葬の増加に対しての自分たちがどうすれば良いか、最後の考察では儀礼文化の大事さ・歴史・重みを感じて貰えたらと思いをこめて発表いたしました。

霊柩車の変遷
人前での発表

霊柩車の変遷など葬儀文化がどう変わってきたかや、調べた全国の葬儀の特徴などについても発表しました。慣れない人前での発表は大変緊張しました。

テーマ3「今更聞けない宗派について」

自身の宗派を知らない人が増えている。発表を通して、宗派についての基礎知識を知っていただき葬儀式等に参列した際のご助力になればと思っています。各宗派別に整理した資料も作成し配布しました。

葬儀の意味や本尊、焼香の回数などについて一覧で分るように整理し、基礎知識を確認する上でも役立つような資料としました。

急きょトップバッターに
質疑応答

大雪の交通機関への影響もあり、直前に発表の順番が入れ替わり急きょトップバッターに…欠席者もあり人数が少なくなってしまし、大変緊張しましたが、質疑応答では司会者の絶妙なフォローアップも!

テーマ4「想品(いひん)をつなぐ…〜遺品から考えるグリーフケア〜」

想品(いひん)とは、人の生き方や想いが込められた品という意味であります。

様々な「縁」が希薄になり、人とのつながりを感じにくい社会になりつつあります。

そのなかで、人の温かさ、絆を感じられる葬送のカタチを考える上で、ネクタイを利用した小物を作成したり、故人が使っていたものをリメイクした棺のデザインを考えました。

想品(いひん)を使った小物の印象についてのアンケート調査
想品(いひん)を使った小物の印象についてのアンケート調査

一般の方への想品(いひん)を使った小物の印象についてのアンケート調査も行いました。故人の思い出が詰まったものを使うのは良いといった意見が多く、ネクタイを使った名刺入れなどを作成しました。参加者にも配布し、葬儀社の集客イベントでも使えそうだといった意見をいただきました。

展示ブース

展示ブースでは、各グループの発表内容に即したものを学生が工夫しながら展示しました。

白木の祭壇を飾ったり葬具を展示し、それに解説を加えたり、家族葬をイメージした空間も演出してみました。

宗派別に整理した資料の展示や、日本地図に全国各地の葬送についてプロットしたりと、見せ方も考えました。

また、お通夜の席の空間を意識し、故人を想定した遺品をリメイクした棺も展示しました。

研究発表だけでなく、展示ブースも見どころが多く、学生らしい面白い提案もあり、参加者からは好評でした。

展示ブースの入口案内

展示ブースの入口案内も学生が作成しました。お出迎えの準備が完成です。

事前相談の説明とエンディングノートの展示

事前相談の説明とエンディングノートの展示。学生らしい面白い発想がいっぱいでした。

エンディングノート
白木の祭壇

白木の祭壇も飾って、家族葬をイメージした祭壇も設営。モニターでは学科が取材を受けてTV放映されたものを映しました。

仏教の主な宗派の本尊

仏教の主な宗派の本尊を並べ、宗派ごとの解説を加えました。少しでも宗派のことを理解していただければと思います。 

祭壇と葬具

参加者から祭壇と葬具について質問を受け、解説しました。祭壇をじっくり見る機会はなかなかありません! 

日本全国の葬送についてプロットした日本地図

意外と好評だったのが、日本全国の葬送についてプロットした日本地図。少ない項目の記載でしたが、かなり違いがあるんですね。 

和室を利用した、想品(いひん)の展示コーナー

和室を利用した、想品(いひん)の展示コーナーでは、故人をイメージした棺とネクタイをリメイクした小物を展示。空間の雰囲気作りにも配慮しました。

段ボールベースの棺

この棺のベースは段ボールです。想定した故人が使っていたものを利用して、棺をデザインしました。オリジナルデザインの棺の完成です。

今回は4つのテーマに分けて発表を行いました。

自分で課題を見つけて調べ、整理した内容を発表する。研究自体を初めて経験する学生も多く、どのように進めて良いか苦労も絶えなかったと思います。

卒業研究は個人個人で行うものではなく、チームで行います。なかなか意見がまとまらず、発表をどうしようかと苦労したチームをありました。

インフルエンザに大雪、次から次へと課題がでてきて、思い通りに進まなかったりと、臨機応変な対応も求められました。欠席者の分もカバーしながら、自分の作業も行い、何とか発表にこぎ着けることができました。

このような体験をしたことが今後の自信にもつながり、社会にでたらきっと役に立つでしょう。

これで卒業となります。学生の皆さん1年間お疲れ様でした。

参加していただき、アドバイスをいただいた皆さんありがとうございました。

卒業生も応援に

卒業生も応援に駆け付けてくれました。昨年より良い出来!お世辞でも嬉しい。

記念撮影

発表会に出られない学生もおりましたが、何とか無事に終了しました。
13期生の皆さん、一年間お疲れ様でした