広島へ、夏期研修旅行に行ってきました!! 

2012/9/26

葬祭学科では毎年、夏期研修旅行を実施しています。この研修では、国内の様々な葬祭関連施設等の見学を行い、葬祭に関する知識を深めるため、1泊2日で実施します。
今回は葬祭学科・学科長の武田先生が設計に関わった施設の見学をしようという事で、広島方面に行きました。

1.“仏事サポート2046”を見学!
“仏事サポート2046“とは、宗派を問わず気軽に仏教の心に触れ合えるようにと、誰でも無料で利用できるユウベルグループの社会貢献施設です。

焼香机の幕張を練習中!

“仏事サポート2046“での
活動内容の説明を受ける学生

「2046」の由来は、人は誰でも、わずか十代さかのぼるだけで2046人の先祖がいます。けれど残念なことに、私たちはそのことを忘れがちです。先祖がいなければ、今の自分の存在はない。そのことを忘れないために、思いやりの心・感謝の心・敬う心・慈みの心を通じて人の役に立つサービスを提供したいという考えからきているそうです。
施設の見学に加え、“仏事サポート2046”での活動内容の説明もお伺いし、仏教について理解を深めました。そして葬儀社存続の死活問題となる、葬儀の役割の大切さを伝えることの重要性なども学ばせて頂きました。
また仏教についてと主な宗派については、後期の「宗教と葬儀」の授業で詳しく学ぶ予定です。

2.ユウベルグループ広島会館を見学!
“ユーベルグループ”では、あらゆる宗教宗派の葬儀を、心を込めてお手伝いを心がけていらっしゃいます。案内状・御礼状・御遺影写真のご用意や帳場係の紹介、通夜料理・法要料理・香典返しの用意や、火葬許可証・埋葬許可証など役所諸手続きの代行に寺院の紹介などもされています。
その“ユウベルグループ”で一番利用件数が多い“広島会館”を見学させていただきました。この会館は通夜・葬儀式場3式場、法事会場7室を備えています。
古くは、柩は白木の輿に載せた形で安置されていました、現在ではその輿が飾り物となり、半輿(表面は輿の形をしているが、後ろが無い形)となりました。
本校でも祭壇の組立の授業がありますが、この会館の祭壇は半輿ではなく、大きく立派な輿が載った祭壇で、初めて見る輿の豪華さに学生も驚いていました。また、遺体の安置室の見学も行いましたが、直葬が増えている現状などをお伺いし、地方でも葬儀の簡素化が進んでいるということを認識させられました。また広島の葬儀の習慣なども教えていただき、関東との違いも学ぶことができました。

館長より施設の概要と広島の葬儀の習慣について

館長より施設の概要と広島の葬儀の習慣について
説明を受けました 

サービス介助士検定2級実技教習

立派な輿が載った祭壇の豪華さに
学生は驚いていました

サービス介助士検定2級実技教習

会館の入口に全員集合

3.“平和記念公園・広島平和記念資料館”を見学!
卒業後は人生の終焉を扱う仕事に就く学生が多いこともあり、生と死について考えるために、“平和記念公園”と“広島平和記念資料館”の見学に行きました。

焼香机の幕張を練習中!

負の世界遺産と呼ばれる原爆ドームの前で。
「二度と同じような悲劇が起こらないように」
との戒めや願いをこめて。

1945(昭和20)年8月6日、人類史上初めて投下された原子爆弾は、この地区の頭上で炸裂しました。地区の住民はもとより、当時この付近で建物疎開作業に従事していた多くの国民義勇隊や動員学徒が非業の死を遂げ、街並みも一瞬のうちに消え去りました。
1949(昭和24)年8月6日の「広島平和記念都市建設法」の制定にともない、この地区一帯は平和記念施設として整備されることとなり、現在の平和記念公園に生まれ変わりました。

資料館の見学では、原爆投下後の悲惨な状況を知り、現在の平和がその多くの人の犠牲の上にある事を認識させられました。

4.“三次市斎場「悠久の森」“を見学!
“三次市斎場「悠久の森」”は、葬祭学科・学科長の武田先生が設計者選定から設計まで関わった火葬場です。斎場建設の理念・コンセプトに基づきより良い設計者を選ぶため、プロポーザルで設計者を選定しました。三次の原風景に配慮し「見送り・収骨・待合」を一つのユニット(部屋)とすることで、家族葬にも対応できるようにし、大切な人を心まで偲んでいただける設計となっています。市の担当者の案内で見学を行い、施設の斬新さや豪華さにみな驚きを隠せませんでした!!

サービス介助士検定2級実技教習

個別化に配慮した
炉前ホールのデザインコンセプト

エントランスにあるレリーフ。

エントランスにあるレリーフ。

画題である《寂静》は、涅槃の境地をあらわす仏教用語で「静かな安らぎの境地」の意です。
今を盛りと咲き誇る桜の花は「生」、細く枯れかけた枝は「死」を象徴しています。

5.“ビハーラ花の森病院”を見学!
ビハーラ(vihāra)とは、サンスクリット語で「僧院、寺院あるいは安住・休養の場所」を意味し、現代では末期患者に対する仏教ホスピスや苦痛緩和と癒しの支援活動を指します。
“ビハーラ花の森病院“では、仏教の教えを再現するというその思いどおりに、美しい自然に包まれた施設を実現しています。四季折々の花や実が季節を告げ、鳥たちが木々に巣をつくったりする様子に接しながら、1年を通して生活することができるようになっています。
老人保健施設も併設されていますが、神経内科では、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者さんも多く入院されており、ここで死を迎えられる患者さんも多いようです。
病院の事務長から仏教を通した心のケアや、終末期の接し方などについてお話をしていただきました。また身寄りのない人が、自分たちが入る納骨堂を作るために寄付を募る取り組みをされたことを伺い、終末期のあり方について考えさせられる施設見学となりました。

サービス介助士検定2級実技教習

事務長からのビハーラ活動についてのお話

庭園はきれいに整備され時折々の花が咲きます

庭園はきれいに整備され時折々の花が咲きます

今回の研修旅行では葬儀式場だけではなく、終末施設や火葬場など幅広い施設を見学いたしました。世の中が平和であってこそ、ゆっくりと人を弔う事ができます。
生と死を考える施設の見学を通して、自分たちが、平和の世の中で何事もなく元気で生活ができる有難さを少しでも感じてもらえればと思います。