湯灌の実演授業を実施

2011/8/15

 葬祭マネジメント学科のフューネラル・ディレクティングの授業において、納棺前に行う「湯灌の儀式」について、株式会社ケアサービスの方々による実演授業を行いました。
 ケアサービスの説明によりますと「湯灌の儀式は、故人の生前のけがれや苦しみを洗い清めると共に、生に対する煩悩を断ち、来世の高徳を故人に最もゆかりの深い人達が願いながら執り行う極めて大切な精神性の高いしきたりです」とありますが、ケアサービスでは、「湯灌」に独自の考え方とサービスを付加し、よりご家族との最期のお別れにふさわしいものへと工夫しています。

フューネラル・ディレクティングの授業

ケアサービスでの湯灌の儀式は通常、頭側に男性、お足元側に女性と2名のチームにより執り行われます。 本日は、急遽応援で参加して下さいましたディレクターの方にお手伝い頂いての湯灌実演となりました。

通常は次のような内容で行われます。
(1)遺族による逆さ水、末期の水の儀式
(2)係員によるご洗体(シャンプー、ボディシャンプー、顔剃り、髭剃り、爪切り等)
(3)身支度…生前の様子を彷彿とさせるような自然体の化粧を施し、旅装束を整える。
(4)納棺…係員の進行により遺族の手により安置
全行程を90分程度の時間をかけ、丁寧にゆっくりと行います。
今回は授業という事で、多少簡略された部分もありますが、学生たちは湯灌の技術や知識だけでなく、プロの方々による手際がよく丁寧なケアの様子を実際に見ることで、この仕事に携わる姿勢や感性など、理屈ではない部分でも多くを学び取ることができたのではないでしょうか。

丁寧なゆったりした動作でご遺体を洗浄していきます。

とても丁寧なゆったりした動作でご遺体を洗浄していきます。 体のバスタオルを取ることはせず、係員の側からシャワーノズルを差し入れ、タオルを持ち上げて洗います。 大勢が見守る中なので、洗っていることはわかるけれど、直接肌を見せないというような工夫がされています。 今回は、ケアサービスの職員の方にご遺体役もお願いし、よりリアルな納棺儀式を見せていただきました。

ご遺体を移して納棺のために装束を整えます。

 清浄・清拭が終わったあとは、ご遺体を移して納棺のために装束を整えます。
白装束、手甲、脚絆、草履、六文銭(金属は燃えないので六文銭を描いた絵などを用いる)の入った頭陀袋(ずた袋)などを順番に整えていきます。

脚絆や手甲などは係員が手順を説明し、遺族にも手伝っていただきながら整えていきます。

 着物など、コツがいるところは係員が、脚絆や手甲などは係員が手順を説明し、遺族にも手伝っていただきながら整えていきます。
今回は、学生が遺族の代理としてシャンプーや装着などを手伝いました。

納棺後も、頭部に綿を敷いたりしながら見た目にもきれいに旅装束が整えられます。

納棺後も、頭部に綿を敷いたりしながら見た目にもきれいに旅装束が整えられます。
この後は布団をかけ、状況によりさらに装飾などが施されてから、お通夜・告別式へと進んでいきます。