【葬祭マネジメント学科】 卒業研究発表

2011/3/9

2月19日(土)、葬祭マネジメント学科10期生による卒業研究発表会を行いました。 今年は「無縁社会における葬送のあり方と葬儀社の役割」というテーマでワークショップを行いました 。

卒業研究発表会を行いました

「無縁社会」とは、家族、地域、会社などにおける人と人との絆が薄れ、孤立する人が増えている社会のことを言います。また、ひとりで孤独に亡くなり、引き取り手もない死のことを「無縁死」と呼びます。

本校副校長による開会挨拶の後、まずは入場時に配布された「無縁死チェックリスト」を元に、参加者のグループ分けを行いました。
リストの内容は、家族形態や生活習慣、交友関係など日常生活での人や外界との関わりを尋ねるもので、チェック項目の多かった人と少なかった人を縦割りで混合し、双方の立場や考え方から意見交換ができるようにしました。

次に「無縁死」の定義を確認するために、学生による寸劇で「ある無縁死の風景」を演じました。
ある日、病気により自室で突然死してしまった一人暮らしの初老の男性の視点や、失恋をきっかけに自分の「孤独」について悲観的な将来を想像して悩むアルバイトの学生。家族がいて仕事をして、という日々が当たり前で「無縁死」など考えたこともないアルバイト先の店長。誰もがどれかに当てはまりそうな日常の人々を描きながら、劇の途中で法律的な無縁死の定義や、無縁死後の処遇なども解説され、現実の無縁死についての全体像を理解することができました。
寸劇の終了後には、学生がそれぞれのグループの中心になって意見交換を行い、グループごとに出された意見を発表しました。またその後は全体での意見交換も行われました。

「ある無縁死の風景」を演じました。

自分の死を自覚していない男性は、死神が迎えに訪れて初めて自分が死んだことを知ります。

「無縁死」の法律的定義とは?

「無縁死」の法律的定義とは?

卒業研究発表会を行いました

無縁死を遂げ、発見されたあとの遺体の処遇について説明しました。

卒業研究発表会を行いました

処遇について説明しました。無縁死や突然死だけでなく、自分の死後の扱いについて事前に準備しておけることがあります。

葬祭マネジメント学科には、毎年幅広い年齢層の方が入学しますが、今年は最も若い10代の学生が実行委員長となり、それを全員でサポートしながら作り上げました。参加者のアンケートには「もう少し踏み込んだ内容でも…」というような厳しい意見もありましたが、試行錯誤しながら全員で取り組んだ卒業制作は、これから葬祭のプロとして巣立っていく学生たちにとって貴重な体験となりました。参加した方々にとっても「無縁死」についてそれぞれどのような取り組みができるのかを考える機会となったようです。また、卒業生の協力も仰いで作成した、自分のもしもの時に伝えたいことを書き残しておくオリジナルエンディングノート「絆ノート」が参加者の方に配布されました。

「絆ノート」には自分のプロフィールから病歴、財産、介護、終末期医療、葬儀などについて、
遺された方に必要な情報や自分の意志を伝えるための記入欄が細かく設けられています。
本校の学校説明会などにご参加いただいた方に差し上げています。

実行委員長を務めるなど中心となって頑張りました!

高校卒業後すぐに入学し勉強してきた10代の二人の学生も、実行委員長を務めるなど中心となって頑張りました!

オリジナルな構成・デザインのエンディングノート

学生たちがそれぞれ工夫を凝らしたオリジナルな構成・デザインのエンディングノートも展示されました。