【葬祭マネジメント】学科設立10周年記念講演会開催

2010/12/3

 2010年11月27日(土)、本校本部校舎にて、葬祭マネジメント学科設立10周年記念行事として、特別講演会を開催しました。
 講演者は名古屋で葬儀業界に新風を巻き起こしている株式会社ティア社長の冨安徳久氏にお願いし、「ぼくが葬儀屋さんになった理由~なぜ、葬儀の仕事は素晴らしいのか~」 というタイトルで、お話しいただきました。
当日は、秋晴れのなか北は青森県、南は熊本県から約80名の方にご参加いただきました。
参加者は本校卒業生をはじめ、在校生、葬祭業関係者、講師陣、葬祭業に興味を持つ大学生や社会人など、多彩な顔ぶれとなりました。

株式会社ティア社長の冨安徳久氏

学科設立10周年記念行事特別講演会 株式会社ティア社長の冨安徳久氏
「ぼくが葬儀屋さんになった理由~なぜ、葬儀の仕事は素晴らしいのか~」

 講演をお願いした冨安徳久氏は、18歳のときに出会った葬儀の仕事を「天職」として32年間にわたり従事してきました。1997年に自ら創業した株式会社ティアは、お客様の視点に立って、葬祭専門用語の羅列をやめ、わかりやすい表現で商品を説明したり、明朗な金額設定にしたりと葬祭業界の通例を打破することから始めてお客様の共感を得ることに成功し、実績を伸ばしてきました。そして2006年に名古屋証券取引所で株式公開するとともにセントレックス上場、その後第2部へと上場し、現在では45施設もの葬祭会館チェーンを展開して、業界で最も注目される経営者として知られています。

冨安氏は、幼い頃から「自立をしろ。人の役に立つことをしろ。常に感謝の心を持て」と教えられてきました。また、仏壇・神棚に手を合わすことが日常の生活の中にあり、ある日自分でふと興味を抱いて祖母にその理由を聞いたところ、「先祖の存在があったお陰で今自分がここにいる。そのことに感謝をしているのだ」と説明され、以後は自分から手を合わせるようになったそうです。自分の存在は、自分だけのものではない。また自分の存在を、他人を活かすことに使うこともできる、という意識が子供時代から自然な形で身についていたということでしょう。
そうした環境的要因も影響したのか、18歳のときたまたま入ったアルバイト先で葬儀の仕事を知り、「これは自分の天職である」と一生の仕事として選ぶことになります。葬儀は単なる形式的な儀式ではない。故人を亡くした悲しみのなかに遺族がいて、故人を思い、遺族や会葬者の心の痛みに寄り添って考え、最善の方法でお見送りすることが「人の役に立てる」仕事であること。これは究極のサービス業である、と直感したのです。そして、「日本で一番、ありがとうと言ってもらえる葬儀社」を目指してきました。その姿勢を決してぶれさせることなく続けてきたことが、現在の発展につながってきたのだという力強い言葉が印象的でした。
「死」をきちんと考えてこそ、はじめていまを生きる「生」の価値が見えてくること。葬儀は人間として大事なことを伝えてくれる場でもあるのだということ。遺族にとって役に立てる仕事とはどんなものかということに、真摯に取り組んできたプロセスが語られました。
忙しくて大変だ、と愚痴るのではなく、仕事が与えられていることに感謝する。支えてくれる企業や組織、人など周りのすべてに感謝する。その姿勢を忘れてはいけない。
冨安氏のお話には葬祭業だけではなく、すべての人の仕事や生き方にも通じるような、心に響く要素がたくさん盛り込まれているように感じました。

冨安氏のお話には葬祭業だけではなく、すべての人の仕事や生き方にも通じる。

「今日お話しさせていただいたことから、心に残ったものだけを、持ち帰ってください」と語る富安社長。

第一印象から心をふわりと掴んでしまう笑顔と、相手の心にまっすぐ届くような豊かな表現力を持ち合わせておられ、人を惹きつけるパワーを感じさせる方でした。

 講演会終了後は、葬祭マネジメント学科同窓会「すだち会」主催の交流会が開かれました。卒業生や葬祭業従事者など、参加者は冨安社長との名刺交換をはじめ、相互交流で話が尽きなかったようです。これから葬祭業へのスタートを迎える在校生にとっては、自分の方向性を考える上でたくさんのヒントを得ることができたでしょう。また卒業生も、旧交を温めたり、情報交換をしたりと、それぞれが葬祭業務に誇りをもって取り組む決意を新たにしたようでした。

講演終了後の交流会

講演終了後の交流会。
今年で10期を迎えた葬祭マネジメント学科。初期の卒業生たちは、業界ではすでに中堅からベテランです。 同窓会であるすだち会には、業界関係者としての情報交換や親交の場として多くの卒業生が集まります。

集合写真

在校生、卒業生、講師のみなさん。
現在の在校生は10代から50代と幅広いですが、それぞれに仕事のやりがいや目標、活躍の場が見出せる葬祭業界には、業種としてもまだまだたくさんの可能性があります。「人のために役立つ」というのもやりがいの一つではありますが、自分自身がやりたいと思う、また想いが込められる仕事に出会えて、それに従事できることは、幸せなことだと思います。みなさんの、今後の活躍が楽しみです!!